古事記では、ヤマトタケルが終焉の地・能褒野に至る前にひどく足を病み「吾が足は三重の勾の如くしていと疲れたり」と言葉を残し、その地を三重としたとあります。市内にはヤマトタケルにまつわる伝承の地がいくつかありますが、民族学者の谷川健一氏は著書「青銅の神の足跡」の中で、書記に記された足取りと地名、由緒ある神社、土地にまつわる伝承などを、神話と金属錬成の繋がりとともに独自の視点で読み解き、「三重の村」は四日市市水沢付近ではないかと記しています。
四日市市水沢町